神々が出雲大社に集まったある日、諏訪明神は龍の姿で頭だけを出したので、他の神様が尾はどうしたかと訪ねると「尾は(=大和)諏訪湖のほとりの高い木(=高木)に掛けてある」と応じたことから、それが尾掛松とともに大和、高木の地名の起源となったとも、一方で諏訪湖の主たる大蛇(龍)が上社から下社を訪れた時に尾を掛けたとも伝えられている。
諏訪明神の神跡とされた尾掛松は、御樹松、松木湛、杉の木大明神とも呼ばれて神聖視され、住民はもとより、甲州道中を旅する人々も参拝した。松といっても樹種はヒノキ科ビャクシン(柏槙)で、300年以上前に枯死したと思われ、白ろう化していた。現在は安全面の配慮から伐採され幹のみが残る。
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