永田徳本は三河国生まれ、貧しい庶民の救済に心を砕き、医聖と仰がれた。らい病の研究と薬草の権威として、優れた見識を発揮し、名前は現在、張り薬や塗り薬のブランド名として浸透している。東堀尼堂に暮らし118歳の大往生だったと伝えられている。神宮寺石で作られた徳本の藍塔に乾室徳本庵主と刻印がある。藍塔の屋根一面に凹凸の穴があいているのは、この石の粉を煎じて飲めば、病が治ると信じられたからで、同じく藍塔内の小石はいぼを取るといわれ、いぼが消えたら意志を倍にして返すという伝承がある。
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